ツレヅレゲキジョウ

ちょこの日々徒然なブログです。ほとんど日記。我が日常。

身の程知らずでいいのかも

自分の在り方について、若いころからもう何度、悩み、考えてきたことか。


こんな自分でありたい。そう思って行動するも、それが正しかったのかどうか、それが自分のやりたいことなのか、自分の目指すものなのか、すぐまたわからなくなって、悩み、考える。改めることもあれば、改められないこともある。そのままになることも、そのままにすることも。


足るを知る?


身の程は?


分相応?


背伸びしていない?


思い返せば、アドバイスとしてそう問われることが多かった気がする。自問することも何度もあった。それでよかったのだろうか?


それは誰の価値観ですか? あなたの?

 

十六夜荘ノート」
ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:己だけを、己の内だけを見つめていても世界は広がらない。自分の在り方について考えられる小説。

 

 Amazonにもあります。

「1R1分34秒」は開始早々ってことだよね?

 

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ちゃんとしているんだけれど独特で、呼吸が合うまではなかなか読み進まない気がしたのだけれど、なんのことはない、呼吸のテンポを掴んでしまえば、ボクシングがまったくわからなくっても自ずと心が寄り添って、あっという間に読み終えてしまった。

のっそり鈍い動きの感情も、産毛が逆立ち、ピリピリと敏感になっているときの感じも、抑制が効かず自分ではどうすることもできない気持ちも、恥ずかしいくらいに当てはまると思う。恥ずかしいくらい、身に覚えがある。


読み終わったとき、私の頭の中で主人公の顔は、知人のボディビルダーさんの顔になっていた。大会前の身体を絞って絞っているときの痩せた頬を思った。


そのことを知人に言うと、「ボクシングとはちがうけどね」と笑顔が返って来た。


そうだよね、ちがうとは思う。
けれど、現実に触れることのできる場所にいる人とおなじくらいに、ボクシングも減量もまったくわからないけれど、二人が重なるくらいに、文字だけで頭の中に浮かび上がった人はリアルに私の中に現れた。


おもしろかった。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:鈍さと鋭さ、永遠のような時と刹那、対になるどちらもが自分のことのように思える一冊。

 

 

手を伸ばす勇気―星の王子さまに思う

大好きでときどき読み返す本の一つに、「星の王子さま」がある。

今、私の持っている「星の王子さま」は、私にとって二冊目の「星の王子さま」で、子供のころ買ってもらった文庫版がいつの時点でかわからないけれど手元から無くなってしまい、おなじく岩波書店から出た愛蔵版を買い直したものだ。

これが私にとってふつうの「星の王子さま」なのだけれど、ちょっと前に電子書籍で見かけたものの訳がちがっているような気がして検索してみたら、今はいろんな「星の王子さま」がいっぱい出ているのね。

挿絵がちがったり、訳がちがったり。

 

たしかに、もうずいぶん昔のことなので記憶はあいまいなのだけれど、初めて読んだとき、よくわからなくって、連続して読み返したはずだ。

今でこそ言わんとしていることを先回りして思うことができるけれど、そうなるまでに何度か読んでいたように思う。そして大好きだと思うようになったのは大人になってからだった。

 

今回読み直して、やっぱりじーんとして、やっぱりかわいいなぁと思って、大好きな本だと確認したけれど、他の人の訳で読んでみたら、どうなのだろう?

また別のことを思ったり、別のなにごとかが胸にできたりするのだろうか?

まさかキライにはならないとは思うけれど。。。

なんとなく手を伸ばすのが怖いような、簡単なことなのに踏み出せないなにかがあって、即行動とはならないところがもどかしい。

 

好きなものが慣れ親しんだものだと、別のものに手を伸ばすのには勇気が要る。

 

なにバカなこと言ってるの。

そんなふうに思われてしまうかもしれないけれど、そんなことを思っている。

 

 

 

 

 

あ、青い表紙のものもあるよね。

訳以外にもいっぱいちがうのかしら。

悩。

わかります。うちに帰りたいって気持ち。

読んでいた本に豚キムチが出てきて、想像したらめちゃめちゃ食べたくなっちゃって、今夜のメニューは豚キムチにした。


読んでいたのは「とにかくうちに帰ります」という本だ。


こんなことを書いたら怒られてしまうかもしれないけれど、小説を書き始めてすぐくらいに、「津村さんみたいに書こうと思ってる?」と言われたことがある。私の書くものが津村記久子さんの雰囲気を真似ているように思えるのだと。


失礼ながら読書範囲の狭い私は津村さんを存じ上げなかった。だから真似もなにもないと思ったのだけれど、そう思われたことが気になって、それ以降、意識的に津村さんの作品を見かけてもあらすじや書評ですら読むのを避けてきた。


それから4年くらい経ったのかな、ようやく、そんなことはどちらでもいいと思えるようになった私は、インスタの読了タグで目にしたタイトルに惹かれ、この作品を読んでみた。


「とにかくうちに帰ります」だよ。惹かれるし、なんだろうって思うし、でも「家に帰る」って感じは読む前からなんとなくわかる気がするし、そりゃあもう読んでみようって思うよね。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:いるいる、こういう人! わかる、その気持ち! がすごい。生きるってこういうことだよねの一冊。

 

 

真似だなんて言ってもらえる私は幸せ者だなぁって思いました。
(失礼だったらごめんなさい。でも私は言われただけだし。。。)

 

 

どちらで買うべきか。紙の本と電子書籍。

いつも迷う。
紙の本と電子書籍と、どちらで買うべきかと。

 

自分で電子書籍を出していることもあり、電子書籍で読書をすることも多い。
電子書籍でのみ発売になっている作品は迷わずポチッとするし、「今すぐ読みたい!」ってどうしようもなくなった深夜に、一瞬で読み始めることのできる電子書籍に救われることも多い。

それでも、どっちにしようか迷うこともある。

 

たとえば、イラストが多用されているとわかっているとき。
いつまでも眺めていたくなるイラストは持ち歩けたら便利だろう。いつでも好きな時に眺められる。でも眺めているのがスマホタブレットの画面では味気ないのでは?
微妙なニュアンスとか、やっぱり紙ならではっていうのがあるのでは?
(実際のところはわからないけれど、そういう印象がある)

 

たとえば、シリーズで既に出ているものを紙の本で持っているとき。
今回から電子書籍にすると、ぜんぶが揃わない。いや、揃うんだけど、あっちこっちになってしまう。
電子書籍で初めから買い直す?
でもいまそんな余裕(主にお財布の)ないかも。。。
だったら紙の本を買う方がいいんじゃ?

 

そのくせ、収納しきれず山積みになっていく本を目にすると、
場所の問題を解決するのには電子書籍で買い直す以外にない!
そう思ったりする。

 

身軽に暮らす若者や、ミニマリストで大の読書家という人たちには電子書籍派が多いという記事を読んだこともあるし、紙の本の良さの記事も、年齢にかかわらず紙じゃないとっていう人たちの記事も読んだ。

いろんな意見があるのも、いろんな人がいるのも承知だし、いろいろでいいと思う。

けど私は?
私はどうすれば?
私はどうしたい?

一向に決めることができない。
どちらも「ときめく」し、どちらも「好き」で、「必要」なのだ。
片付け関係のメソッドもこの問題では役にたたなそう。

ああ、どうしよう。
今まさに、欲しい本がある。
読みかけの本があるから、今すぐ、この瞬間、手に入れなければということもない。
数日、あるいは数週のうちにゲットできれば嬉しい。
でもどうしよう。
紙の本と電子書籍と、どちらで買うべきだろう。

 

悩みすぎて読みかけの本のページの進みが遅い。

 

いつかどちらかにする日が来るのだろうか。
ずっと両方かも。
そして悩みごとは続く。。。

 

 

 

ハリーポッターぜんぶ読み返し

ファンタスティックビーストの新作、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を観て、また読みたいとハリーポッターを読み返すことに。


読み返すのは久しぶりだ。

大好きな作品で初めの3作は何度となく読み返しているのだけれど、それ以降、4作目は2度、5作目からはそれぞれ一回しか読んでいない。

 

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お話にのめり込みすぎるせいなのか、5作目のある出来事にとてつもないショックを受けた私は、思い出しただけで切なくってツラくって、おなじ思いをするかと思うとどうしても読む気になれなかった。

 


もしかしたら最後まで読めないかも。そんな心配もしつつ、読む。

 

さすがに今回は一ヶ月ちょっとかかってしまいましたが、何度も涙を流してシリーズを読了。


一気にぜんぶを読み返してみると、発売を楽しみに待って読んでいたときとは違う喜びがあったように思います。

どうしても忘れてしまうような細かな伏線も、記憶が鮮明なうちに回収となるから、思わぬ発見もあったり。


5作目以降はまたすぐには読めない気がするけれど、それでも、最後まで読んでみればなくてはならない場面だったろうと思えたり。


これが誰かの作った世界のお話だなんて。これだけ大きな世界を頭の中に展開し、言葉にしていくことができる人がいるなんて、すごいなぁ、どうしたらそんなことができるんだろう、とちょっとお話から離れて思うことが出来たり。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
本当に大好きなお話です。


私評:マグル(非魔法族)の私が知らないだけで、これはもう現実にあるに違いない!じゃないとこんなすごいお話は書けないよ、なシリーズ

 

 

 

 

追記)

ファンタビを観終ってすぐ書いたnote。

よかったらこっちも覗いてください♪

note.mu

 

 

猫のエルは猫だけど、

猫のエルは 文・町田康さん 絵・ヒグチユウコさん

 

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読後さっぱり爽快とか、ザ感動とか、涙涙でスッキリとか、そういうのではなく、どちらかというと、癖のあるシュールな表現だとか、もやっとなにかが残るような後味だとか、じんわり胸に来るとか、そういうお話が集まった短編集。


初めて読んだとき、「ん? なんだろう?」ってもやっと心に残るなにかを思った。

そして気付けばそのもやっとを求めてまた読みたくなっている。

さらにヒグチユウコさんのイラストもずっと眺めていたくなる。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:読んでは想いを馳せ、眺めてはまた馳せる一冊

 

 

 amazonにもあるよ。

○そして生活はつづくって、うふふ

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ほとんどテレビをみないのもあって、人気のある俳優さんにはめっきり疎いし、お名前と、チェリーやブッダの声優をされていることくらいしか知らなかったのだけれど、なんだなんだ、すごい人なのね、星野さんって。


生活が嫌いで、生活が苦手で、日常から逃げたいという星野さん。ぽつねんと感じる気持ちや劣等感はおんなじだけれど、わりと生活が好きな私には星野さんの視線がもうおもしろくって楽しくなった。語り口もかっこつけじゃなくっていい。


人気のある俳優さんがこんなふうにエッセイを書いちゃうのも、書けちゃうのも、やっぱ今どきだし、今を輝く人だからなんだろうなぁ。
(数年前に書かれたものではありますが)


理由がわからないけれど、なぜか肯定してもらった気がする。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:お人柄に興味MAX!なんだか好きになっちゃったよ。

 

 

読み返そうかな、精霊の守り人

実写ドラマもアニメ化もされ、あまりにも有名なお話を今さら語るまでもないのだけれど、凄腕の短槍使い、女用心棒のバルサが皇子チャグムとたまごを守る。


子供への贈り物にする本をなににしようかという話をしていて、この本が思いついた。


ドキドキハラハラし、ときに胸を熱く、ときに涙して、頭の中に浮かぶ映像を追いつつ読む楽しさを、この本から学ぶ子供でありたかったと、大人になってから初めて読んだ私は思う。


子供のときに読んでいたら、三十歳とされるバルサのことを、どんなふうに思い描いただろう。

かっこいいバルサを思い描けただろうか。

 

小学生のころと、社会に出てからとでは、年齢の感じ方が大きく違っている。変わり続けている。


今読んだら、また別のバルサが私の頭の中に現れるかもしれない。読み返してみようかな。

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。
私評:贈り先を限定せず誰にでも贈りたい度MAX!

 

 

 

キン肉マン、完璧超人始祖(パーフェクトオリジン)編を一気読み

年末年始、ゆっくり家で過ごしたい期間にする読書ほど幸せなことはない。

ある程度ボリュームがあってサラリと読み飛ばしてしまいたくない本を、なににしようかと用意しておくのも楽しい。

 

今回のお休みは、新シリーズの一編に区切りを迎えた(その後また次の編へと進んでいるのだけれど)キン肉マンのコミックスを一気読みした。

 

ジャンプで連載を終えた時点の続きとして始まった新シリーズはこんなふうに始まる。

 

キン肉マンがキン肉星に帰ってしまったあとの地球で、それまで闘い続けて来た、「正義」、「悪魔」、「完璧」の3派の超人が歴史的な平和条約を取り交わした。

けれどそこに、ビック・ザ・武道率いる真の完璧超人(リアルパーフェクト超人)たちが襲来する。

対抗戦を決意する、正義超人代表、テリーマン

どうなる?!地球の平和は?

 

コミックス38巻から60巻までの完璧超人始祖(パーフェクトオリジン)編。

すごかった! おもしろかった!

 

闘いが中心なので、ウッと顔をしかめたくなる場面も、心が張り裂けそうになる勝敗もあるのだけれど、そこには貫く信念があり、友を思う気持ちがある。

弱くも強くもあるキン肉マンが皆に支えられ、皆を引っ張り、闘うだけではないお話を作っている。

だから胸が熱くなるんだよね。

 

ほんとかっこよかった! おもしろかった!

 

ネタバレ注意が難しいからこれ以上は書かないけれど。。。

私評:何度も読み返しちゃうんだろうな度MAX!

 

大好きなキャラもいっぱいいる。

とくに好きな「ザ・ニンジャ」の闘いは一気読み中でも二度読み(笑)。

ああ、フィギュアも欲しいなぁ。。。

 

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並べるのもまた一気読みの醍醐味である

 

 

 

 

ここだけでもきっと、ザ・ニンジャを好きになっちゃうと思う。