彼はなにものだろう。ムラサキの君?デビルフィッシュ?
ムラサキとオレンジと髑髏とかぼちゃと、これらのテイストが好きなのだと思う。
ファンタジーな感じのホラーテイストが好きなのだと思う。
だからってなにをするわけでもないのだけれど好きで、つい、ポーチだとか小物だとかを買ってしまう。
おばけも悪魔も妖怪もファンタジーっぽくなっているものにもおなじく惹かれる。
先日水族館でステキな魚に出会った。
色といい、フォルムといい、とにかく惹かれる。
濃淡ムラサキと濃いピンク、全体にまるっこいのにデビルな尾びれ。
「なんていう魚だろう。デビルフィッシュ?」
勝手にデビルちゃんと呼んで何回も鑑賞したくらい、好きになってしまった。
さてさて彼はなにものだろう。
本当にデビルフィッシュだったりして。
ほのかに期待しながら「デビルフィッシュ」と検索してみたけれど、出てきたのはまったく別の形状の骨格見本。
うーん、残念。デビルちゃん、なんて名前ではお魚はヒットしないし。
インターネットのお魚図鑑をめくってみたけれど、「ムラサキの魚」だけでは調べられなかった。
そこで思い出したのが、デビルちゃんと勝手に名付けた由来。尾びれの形と、赤オレンジ色のキバ。
そう、彼は泳ぎながらキバをのぞかせていたのよ。それも赤いキバ。
どうやら彼は、「アカモンガラ」というお魚だったみたい。インターネット上では青い身体のものが多かったのだけれど、ムラサキから青、緑と身体の色を変えることができるらしい。
沖縄では赤いキバから、「ドラキュラ」という俗名で呼ばれることもあると書いている記事もありました。
そっか!
ドラキュラ!
そうだね!そうだね!
これまで、水族館でのマイアイドルはタマカイやチンアナゴだったのですが、これからはアカモンガラになりそうです。
蛇足ですが、噛まれると痛いんだって。
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